桜色ノイズ 歌詞
歌詞を置いておきます
桜色ノイズ / Apple10 feat. GUMI【April Calendar Compilation 4/1】 - YouTube
そうして、隣り合っていた
春風が運ぶ日々は通り過ぎて
そうして、すれ違っていた
花は咲き 無限大の岐路に立った
全てが、せめて混ざりあうように願ったんだ
忘れた声を超えて
ランダムネス桜色 淡く、淡く いつかの雪のように
花吹雪を散らせよ、海の向こうへまで
「高く、遠く」 祈ったような声すら
憧れの中に掠れていった
そうして、ゆらぐ太陽が
いつもと同じような朝を映した
そうして、入れ替わっていく
人々は何にだって成り代わった
ねえ
ランダムネス桜色 一つ一つ、銀花の消えるように
叶うなら言わせてよ、全て壊してほしい
「高く、遠く」 祈ってたんだ、僕らは
憧れの中で輝きたくて
春風は何色 淡く、淡く いつかの雪のように
花吹雪を散らせよ、海の向こうまでだって
染め上げた桜色 淡く、深く いつかの夢のように
叶うならどこまでも、空の向こうへだって
「叫べ、歌え」 願った声が、僕らだ
憧れの中で輝きあった
解: 係数はどこを動く?
の解答編です. 問題は以下の通りでした:
以上 以下の実数解のみを持つモニック 次代数方程式の係数の組
とおく.
の(n次元)体積 を の式で表すと?
解答. 、つまり、.
この問題は、Selberg積分と呼ばれる積分の特殊な例です.
特殊な例です、とか知ってるみたいに書きましたが、そのことを知ったのはこの問題が完全に解けてからです. Selbergはさらに一般の式も導いています. Selbergすごい(当然) *1.
この問題の面白いところは、までの数を扱っているのに、という項が出てくるところです.
自分がやった証明を紹介しようと思います. その前に、対称式と交代式について、基本的な事項をやっておきます.
定義1. 次対称群を, 置換の符号をで書く.係数変数有理式が
(i)対称式であるとは、任意のについて、が成り立つこと.
(ii)交代式であるとは、任意のについて、が成り立つこと.
定理2(対称式の基本定理 *2 ). を係数変数有理式とする. を基本対称式
とする. が対称式なら、変数有理式が存在して、.
証明. が多項式のときは、
に詳しい. を対称式である有理式、は多項式とする.
とおけば、. は対称式な多項式より、となる多項式がとれる. また、も対称式なのでも対称式. 従って、となる多項式がとれる.
とおけばよい.(終)
系3. が交代式なら、変数有理式が存在して、. ただし、は差積.
証明.は対称式である.(終)
では、を求めていきます.
であり、は
で与えられていました.
について、
をで定めれば、これは全単射. なぜなら、の元がに送られることと全射性は、解と係数の関係そのもの. 単射性は, 任意のについて、なら解と係数の関係より数列は数列の並び替えですが、の定義からこれらはどちらも単調非減少、従ってがいえます.
積分の変数変換により、
補題4. .
証明. 行列
において、置換による作用は(単に)行の入れ替えを引き起こすので、行列式の基本性質からは交代式. さらに、その(の多項式としての)次数は、なので、対称式の基本定理からはの定数倍. を展開したときの
の項の係数は, 一方と展開した際にの項が出てくるのはの項のみ(にが出てこないのはのときのみで、さらにそのときにもも含まない項が出てくるのはのときのみで、……と考えていけばわかる.)で、その係数は
従って(終)
特に、 との定義に注意すれば
Vandermonde行列式の展開から、
、従って
ここで、最後の等号は
の補題.
これに対し、次の定理を用いる.
定理5*3. .
証明. 数学的帰納法. のときは明らか. で成り立つとする.
とする.
の部分群はと同型であることと左剰余類分解に注意すれば、
ここで、分母は対称式なので
は交代式、そして次(斉次)ですが、は次で、次斉次対称式はの定数倍しかないので
の項の係数を(左辺での次数がになる項が出てくるのはつまりの項しかないことに注意して)比較してを得る. (終)
従って、
,
となって、目的の式が得られました.
また後で他の証明について書くかもです.
ある対称的な逆数和
この記事は
の3日目の記事です.
前の記事は
です.
今日は12/3ですね.
1,2,3を左から順に足していくと,
となります. これらの積の逆数を取ると,
です. さらに, の順番を入れ替えて, それら全部を足してみます.
.
さて, 今回は次を示します.
次対称群を で表します.
定理: 任意の数について, 次が成り立ちます*2:
.
帰納法で直接示すことも出来ますが, 今回は積分を用いた証明をします.
証明に移る前に, 計算を先に済ませておきます.
補題: 任意の正の実数について,
証明: についての帰納法で示す.
のとき,
のときに成り立つとすると,
より
(補題の左辺)
変数名を置き換えてのときの結果を用いれば
(証明終)
補題の左辺は
とも書けることに注意します.
定理の証明:
を変数としてみると, 定理の式は両辺とも係数有理式. 従って,の値域がに含まれるときに示せば十分.
とおく. 補題より,
ここで,被積分関数はについて対称な関数なので, 任意のについて
が成り立ち, よって
だが,
より,
(証明終)
2/10 追記: 続編を公開しました.